- しゅく
- I
しゅく【夙】中世・近世にかけて, 主に近畿地方に住み, 賤民視された人々。 寺社に隷属し, 古くは捕吏, 清めの仕事をした。 近世では農業に従事する一方, 竹籠・箕(ミ)・土器作りなどをして行商し, また雑芸能も行なった。 夙の者。 宿の者。IIしゅく【宿】※一※ (名)(1)泊まる所。 やどや。 はたごや。(2)宿場。 宿駅。
「品川の~」
(3)星座。 星宿。※二※ (接尾)助数詞。 旅の泊まりを数えるのに用いる。 泊。III「一~一飯」「三~」
しゅく【戚】八佾(ハチイツ)の舞に用いる, 斧(オノ)をかたどった木製の持ち物。IVしゅく【柷】中国古来の雅楽の打楽器。 上にやや開いた木製方形の箱で, 上面の中央の孔から木の棒を挿入して底や側板を打ち鳴らす。 奏楽の開始の合図に用いる。Vしゅく【粥】(1)かゆ。(2)禅家で, 朝食。VIしゅく【縮】※一※ (名)鎧(ヨロイ)を着ること。→ 一縮※二※ (接尾)助数詞。 鎧の数を数えるのに用いる。 領(リヨウ)。「只今為立(シタ)てたる鎧一~/太平記 33」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.